押忍,漫画大好きみんなの応援団,弁護士法人アズバーズ代表弁護士の櫻井俊宏です。
弁護士が読むべき漫画第1位と言っていい「闇金ウシジマくん」,その作者である真鍋先生が手掛ける新作「九条の大罪」が10月12日ビッグコミックスピリッツで始まるそうです。
しかも,なんと弁護士が主人公!楽しみです。
闇金ウシジマくんについて説明した後,「九条の大罪」の展望を解説します。
闇金ウシジマくん 1巻表紙より引用
1 闇金ウシジマくん
みんな知っている漫画だと思います。
2004年から2019年まで連載。全46巻。
闇金のカウカウファイナンス経営者丑嶋が歌舞伎町でおりなす,とことんハードボイルドな,ていうかダークなお話。
闇金ウシジマくんのwikipediaより
風俗,詐欺師,洗脳者,カリスマインフルエンサー(というかほぼ与沢さん),ヤクザ等の世界について,異常な程のリアリティをもって描かれています。それもそのはず,実際のそういった人たちへの取材が徹底しているからだそうです。
闇の人物であっても直撃取材をしているとのことです。
弁護士の世界でもこれらの人々が依頼者や相手方になることが多く,そのハードさを,実感をもってこの漫画をもって知っておくのは悪いことではないと思います。
グロいけど…
しかも絵が綺麗,というか描きこまれていて,これもリアリティがあります。
ラストも良かった。因果応報のこの世の中,この終わり方でないと!と思わせてくれました。
2 九条の大罪はどうなるのか
ウシジマくんでは,丑嶋が捕まったときに弁護士を頼んでいました。
釈放のため,即金で400万円。
刑事弁護は通常初期費用30万円ぐらいですが,丑嶋みたいな本物のワルを弁護するリスク等を考えると,意外とリアリティある数字でした。
九条の大罪でもそのような刑事弁護が中心になるのでしょうか。
今のところ「悪魔さえも弁護する弁護士」を描く,ということしかわかりません。
「弁護」は刑事だけの言葉です。民事は「代理」です。真鍋先生がこれを知らないはずはないとすると,やはり刑事弁護なのでしょうか。
「闇金ウシジマくん」真鍋昌平や「テセウスの船」東元俊哉の新連載がスピリッツに
ただ,民事の世界でも闇は広がっており,例えば不動産案件や離婚案件等,舞台とするにふさわしい素材があるような気がします。
カバチタレのような感じで,民事もぜひ描いてほしいと思います。
ビッグコミックスピリッツ予告より引用
東京地方裁判所がバックですね。
リアルそうです。
なお,「九条」は,「きゅうじょう」ではなく「くじょう」だそうです。
ただ,やはり憲法9条は意識しているのでしょうか。
偽りの平和主義!?今後,目が離せません。
3 第1話の感想
「九条の大罪」第1話,「マンガワン」というアプリで今だけ無料で読めます。
粋な計らいですね。
第1話は交通死亡事故の件でした。
やはり取材がきっちりしているのか,とてもリアリティありました。
このような件,私達アズバーズであれば被害者側について,初期費用0円でお力になれるのに…
被害者に救いのない話の感じは闇金ウシジマくんを彷彿とさせます。
これはまたいろいろと話題を呼びそうなお話です。
今後,期待です!!
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