DVされて離婚する場合に有利に進める対処法3つを弁護士がお話します

離婚・男女法律問題
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これまでに離婚事件を280件以上解決している,新宿・青梅・あきる野の弁護士法人アズバーズ,代表弁護士の櫻井俊宏です。

コロナ離婚で一番多くなりそうなのはDVを理由とするものでしょう。

コロナ生活に限らず,DVをされているときに有効な対処法を以下の3つについてお話したいと思います。

①録音をする
②写メを撮り診断書を作成する
③別居する

1 録音をする

ありきたりですが,DVにおいては,録音が最も有効です。
パワハラと同じで証拠が残りにくいDVにおいては,とにかくいつも録音をしているという状況を作るのが重要です。

殴られているシーン,精神的なDVをしかけられているシーンも,録音を録っていれば文脈でわかります。

最近では,録音していることをさとられないようにペン型の録音機等もあるので,購入してみるといいかもしれません。
3~4000円と,それほど高くないです。

2 写メをとり診断書を作成してもらう

現に殴られたりして負傷した場合には,写メを撮り,病院に行って診断書を作成してもらいましょう。

診断書に,「夫(妻)に殴られて~を負傷した。」というように書いてもらえると更に効果的です。

何か物でやられた場合には,それをとっておくのも有効です。

なお,写メを撮る,診断書を作成するということについては,1と合わせるとなお有効ですが,録音できなかった場合には,どのように傷つけられたかを手書きでしっかりとメモしておきましょう。

3 逃げて別居する

DV体質の人はどうあってもその性質は変わらないですし,DV被害に遭っている人も思考が停止して,その生活が当たり前だと思ってしまうことも多いようです。
もっとひどいと,というか良くあるのですが,DVを織り交ぜられるとそのドキドキ感を愛情と勘違いしてしまうということもあるようです。

とにかくDVを受けている人は泥沼にはまってしまっていることが多いという印象です。

自分はDVを受けているな,と気づいたら,逃げる勇気を持って別居しましょう。

実家が良いと思いますが,それでも危険な場合は,専門的に匿ってくれるシェルター等もあります。
インターネットで探してみましょう。

法的なことを言えば,別居した後の生活費は,すぐに裁判所に調停を申し立てれば請求できます。

弁護士に聞いてみるのがいいと思います。

4 まとめ

以上,DVを受けている場合の有効な対処法3つを説明しました。

私が一番強調したいのは,これまで非常に多くのDV事件を見てきて,DVをする人は,根本的にそのような体質であるように思うということです。

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守りたいものがあることもわかりますが,勇気を振り絞ってそのような生活から抜け出して欲しいと思います。

なお,離婚条件を良くするために。相手からのDVを装うということも最近良く行われているようですが,これも相手から過度な恨みをかってしまい,絶対に良くないと思います。
良くないことをすると回り回って自分に返ってくるので,このようなこともやめましょう。

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櫻井 俊宏

「弁護士法人アズバーズ」千代田事務所・青梅事務所の代表弁護士。 中央大学の法務実務カウンセルに就任し11年目を迎える。

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