2022年(第98回)箱根駅伝の中央大学名場面振り返りと2023年(第99回)箱根駅伝の展望【新入生】

中央大学応援団元副団長、現在中央大学の法務全般を解決している「中央大学法実務カウンセル」である弁護士の櫻井俊宏です。

第98回箱根駅伝往路復路と、【中央大学公式箱根駅伝オンライン応援企画】で、元駅伝部主将関口康平さんと共にメインコメンテーターを務めさせていただきました。
Webexの事前申込み制で、延べ700人超の方々にご視聴いただきました。有難うございます。
OBOGの皆様にパネリストでしゃべっていただいたり、元箱根駅伝ランナー等の特別ゲストの皆様にしゃべっていただいたり、とても楽しく行われました。


ただ、2日で10時間以上しゃべり続け、終わった後は憔悴しきって、全身が脱力、目の奥がジンジンしました…
11時間眠り続け、ようやく復活しました。

我らが中央大学は6位、シード権確保、おめでとうございます!

今回、いろいろ予習を行い、実際にしゃべらせていただき、いろいろ駅伝の勉強になりました。

そんな中、箱根駅伝が終わって、中央大学的に気になるトピックを3つと、来年2023年(第99回)の箱根駅伝の展望をお話したいと思います。


1 藤原監督の笑顔
2 8区中澤選手の適性 9区湯浅選手の強さ
3 中大出身監督3大学の揃い踏み


等に触れつつ、お話します。

 

1 藤原監督の笑顔

今回、まず印象的だったのが、藤原正和監督が、終了後、素晴らしい笑顔を浮かべていたことでした。
むっしーさんのツイッターから引用してます

藤原監督は、私が応援団をしていた頃の2年下の後輩です。
約5年前の2016年に、電撃的に中央大学陸上部長距離ブロックの監督となりました。名選手が引退をし、若干35歳にして、一番厳しい頃に救世主として就任したわけです。

また、その頃、大学の関係で一緒に飲んだりしたこともあり、藤原監督に対しては強い思い入れがあります。

就任直後、今回ニューイヤー駅伝で区間賞をとった1年生舟津君を主将にした、その後箱根駅伝予選会を通らなかった等のこともあり、中央大学OBOGの藤原監督に対する風当たりは見ていられないようなひどいものでした。

そのようなこともあり、藤原監督は最近に至るまで、箱根駅伝後の報告会においても「申し訳ない」を繰り返すことになっていました。ときにはひどい罵声が飛ぶこともありました。
本戦の前後は浮かない顔をしていて「藤原監督は何も悪くないのに」と私は個人的に心を痛めていました。

しかし、全日本それに増して昨日と、藤原監督は屈託のない笑顔を浮かべていました。
この彼の笑顔を見て「ようやく中央大学は古豪復活を果たし始めたのだな」と、実感することができたわけです。

You Tube「元中央大学応援団弁護士櫻井俊宏の中央大学応援チャンネル」もやっています!

2 8区中澤選手の適性 9区湯浅選手の強さ

今回、中大において何よりもすごかったのはもちろん吉居大和君です。中大関係者においても、感動を超えて、驚異で口があんぐりと空いてしまったことと思います。
そして、個人的には、影のMVPは2区手島駿君だと思っております。4年生で最後の走りであるにも関わらず、2区の超スーパーランナー達に囲まれ、耐える区間を完璧に担い守り抜いたことは、特筆すべき結果だと思います。
吉居大和君のことは、中大関係にとどまらず、あらゆる人が語りまくっていると思うので、私は、8区中澤雄大君と9区湯浅仁君の凄さについてお話したいと思います。

まず両選手の記録を簡単に示します。

3年 中澤雄大
ハーフマラソン 62:58  10000M 29:00

2年 湯浅仁
ハーフマラソン 63:57   10000M 28:47

まず中澤君です。
中澤君本人は今回は7区出走を希望していたようです。

7区は、わりと平坦な走りやすい区間で、昨年本人も走って5位となりました。それもあり7区を希望したのでしょう。
しかし、藤原監督は中澤君を8区に抜擢しました。5区の登りに次ぐ遊行寺の上り坂がある、タフな区間です。

今回、中澤君は、その8区を、タフな時間帯である程、むしろ力を発揮し、他大のランナーを次々と抜き去っていきました。そして、なんと区間3位!

本人の自己評価よりも実力が上回っており、しかも登りに対する適性があったということです。

中澤君の10000Mのタイム29:00は最近の高速化の中では特筆すべきものではないですが、その力はかなりのものであることを、今回あらためて証明しました。
しかも、中澤君はいつも安定的なパフォーマンスを出せることも魅力です。

そして湯浅君です。
湯浅君に至っては、今回は9区区間エントリーをしたものの、今年の前半まではほとんど目立った活躍もないので、中大応援者達の中では当日エントリーで外れるのではないかという声も多かったのです。

しかし、私は、箱根駅伝予選会、全日本、その後の記録会で28:47と素晴らしい記録を打ち立てはじめる湯浅君は、「ロードに強く、しかも今調子が良さそう」と思い、なんとか7区か8区あたりに入って欲しいと思ったのです。

しかし、エントリーは9区。裏2区として他校にはエースも多い区間であり、
(なんとか粘ってくれれば)
と思っていました。

ですが、いざ走ってみると…なんと安定したストライド!
そして余裕しゃくしゃくの表情。
私達がどこまで粘れるのか、とドキドキしている中、むしろ後半でピッチを上げました。
なんと駒澤の山野君、東洋の前田君よりも速いタイムで3位フィニッシュでした!

この力強い走りで私は湯浅君のファンになりました。

この中澤君、湯浅君が、4区5区6区で素晴らしい走りを見せた中野翔太君、阿部陽樹君、若林陽大君と共に来年もいることは、なんとも心強いです!!

 

3 中大出身監督3大学の揃い踏み

今大会において、
東京国際大学大志田秀次監督(1984年卒)、
創価大学榎木和貴監督(1997年卒。4年連続区間賞のレジェンド。)、
中央大学藤原正和監督(2003年卒)、
は、いずれも中央大学が輩出した監督です。

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櫻井弁護士

櫻井弁護士

「弁護士法人アズバーズ」新宿事務所・青梅事務所の代表弁護士。 中央大学の法務実務カウンセルに就任し7年目を迎える。

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